劇団からっかぜの芝居つくりで思うこと15 [劇団からっかぜ]
第53回定期総会「博士の愛した数式」演出の反省から 布施 佑一郎
布施演出は、何を目指して、何ができたのか。皆に提案した言動と文章から、
反省を試みます。
皆からのキャストの希望を優先した。そのため皆がキャストに付けるダブルを望んだ。
女と夫人と吉田さんのダブルで結果良かったと思っている。
布施演出の「小説と違う福山テキスト」の舞台化。※吉田の登場と生活に荒れている女
テキストの舞台化を、テキストに書かれている真実から組立てることを重視した。
今回稽古で初めて、「時間の芸術」を言葉として発した。
キーワード(テーマ)「博士の記憶80分」ストーリーが進むと最後には博士の記憶時間がなくなる。
時間が心にこびり付いていたからか?
深刻な時間に振り回される面白み。
自分には「時間の芸術」と「博士の記憶」が重なった。
○アンケートに時間に及ぶ記述してあった。客に伝わった。良かった。
テーマ:数学のロマン。(数学の魅力を客に感じてもらう、
アンケートからも多く出ていた。)
数学人生の博士、数学に振り回される女(こころの変化が息子への態度が変わる。)
「女の変化」。そして主題「家族の再生。」へ。
自分の落とし穴、台本に「書かれた事実」とそれから「洞察される事実」と分ける。
数の世界をどう見ているか。台本の事実から構造として組み立てる。
登場人物の行動に実感があるか。常に実感を持って行動する。邪悪防止対策(劣化コピーにしない)。
相手の変化に自分が変わる。振り回される喜劇。「してみせる振り演技」では喜劇にならない。
○客が見ている舞台上で体験(見聞き)し、視点から視面/視野へと価値観が変わる醍醐味。
◎ドラマ=要求(目的行動・要望・願望)で行動、結果浮かび上がる阻むもの(葛藤)。
きつい言い方の女、きつくしかるのを見てやさしくない人だと決め付けない。
演出の自分に言い聞かせる。
○自分の観念だけで決め付けない。視野と考えを解きほぐし、視座(歴史と哲学)を持つ。
○表面の行動と内面の思考はカテゴリーが違う。自らが発見するサポート
○演出のロボットにしない。俳優自らの創造を助け・ナビゲートしたかった。
再度、演出家は、自分に問いかける。「なぜここに登場したか?」と。
主題≒テーマ≒シンボル≒キーワード。演出は自分に問い続ける。
「コミニュケーション・だれも1人では生られない。だれもが誰かに支えられている。」
「自己催眠的、役になりきる」は、相手役が邪魔になる。
なりきるな!タバコ依存症になるな。
鬼ゴッコの世界。本気の鬼で遊びが成立する。鬼ゴッコに鬼の格好(形象)は要らない。
再度、相手の「言動」からの、直感を大切に、相手が変化したら変わる「反応」。
○素数がどういう順番で現れるか、誰も言うことは出来ない。ストーリーもしかり。
「せりふをどう言うか」・「どのように演じようか」「感情をどう表わそうか」に、こだわるな、
心と体を自由に解放(開いて)して、舞台の上で相手役や周囲を本当に見たり、聞いたりできるかに集中し、後に「感情」が姿を現す。
「俳優の仕事は最終的に周囲との共同作業である。どう演じるかではなく、相手役やその場の状況や環境をどう感じるか、が一番重要なのだ。」ということをいってたつもりですが。
体や声の訓練も、自分の内を外にどう現わすかよりも、外から受けた刺激が体の内にどう現われていくかを目的とするナビゲートしたかった。言葉化が弱い私で申し訳ない・・・・・合掌。
前へ 『劇団からっかぜの芝居つくりで思うこと14』
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浜松市芸術祭演劇の65年史
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布施演出は、何を目指して、何ができたのか。皆に提案した言動と文章から、
反省を試みます。
皆からのキャストの希望を優先した。そのため皆がキャストに付けるダブルを望んだ。
女と夫人と吉田さんのダブルで結果良かったと思っている。
布施演出の「小説と違う福山テキスト」の舞台化。※吉田の登場と生活に荒れている女
テキストの舞台化を、テキストに書かれている真実から組立てることを重視した。
今回稽古で初めて、「時間の芸術」を言葉として発した。
キーワード(テーマ)「博士の記憶80分」ストーリーが進むと最後には博士の記憶時間がなくなる。
時間が心にこびり付いていたからか?
深刻な時間に振り回される面白み。
自分には「時間の芸術」と「博士の記憶」が重なった。
○アンケートに時間に及ぶ記述してあった。客に伝わった。良かった。
テーマ:数学のロマン。(数学の魅力を客に感じてもらう、
アンケートからも多く出ていた。)
数学人生の博士、数学に振り回される女(こころの変化が息子への態度が変わる。)
「女の変化」。そして主題「家族の再生。」へ。
自分の落とし穴、台本に「書かれた事実」とそれから「洞察される事実」と分ける。
数の世界をどう見ているか。台本の事実から構造として組み立てる。
登場人物の行動に実感があるか。常に実感を持って行動する。邪悪防止対策(劣化コピーにしない)。
相手の変化に自分が変わる。振り回される喜劇。「してみせる振り演技」では喜劇にならない。
○客が見ている舞台上で体験(見聞き)し、視点から視面/視野へと価値観が変わる醍醐味。
◎ドラマ=要求(目的行動・要望・願望)で行動、結果浮かび上がる阻むもの(葛藤)。
きつい言い方の女、きつくしかるのを見てやさしくない人だと決め付けない。
演出の自分に言い聞かせる。
○自分の観念だけで決め付けない。視野と考えを解きほぐし、視座(歴史と哲学)を持つ。
○表面の行動と内面の思考はカテゴリーが違う。自らが発見するサポート
○演出のロボットにしない。俳優自らの創造を助け・ナビゲートしたかった。
再度、演出家は、自分に問いかける。「なぜここに登場したか?」と。
主題≒テーマ≒シンボル≒キーワード。演出は自分に問い続ける。
「コミニュケーション・だれも1人では生られない。だれもが誰かに支えられている。」
「自己催眠的、役になりきる」は、相手役が邪魔になる。
なりきるな!タバコ依存症になるな。
鬼ゴッコの世界。本気の鬼で遊びが成立する。鬼ゴッコに鬼の格好(形象)は要らない。
再度、相手の「言動」からの、直感を大切に、相手が変化したら変わる「反応」。
○素数がどういう順番で現れるか、誰も言うことは出来ない。ストーリーもしかり。
「せりふをどう言うか」・「どのように演じようか」「感情をどう表わそうか」に、こだわるな、
心と体を自由に解放(開いて)して、舞台の上で相手役や周囲を本当に見たり、聞いたりできるかに集中し、後に「感情」が姿を現す。
「俳優の仕事は最終的に周囲との共同作業である。どう演じるかではなく、相手役やその場の状況や環境をどう感じるか、が一番重要なのだ。」ということをいってたつもりですが。
体や声の訓練も、自分の内を外にどう現わすかよりも、外から受けた刺激が体の内にどう現われていくかを目的とするナビゲートしたかった。言葉化が弱い私で申し訳ない・・・・・合掌。
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劇団からっかぜの芝居つくりで思うことⅫ [劇団からっかぜ]
--芝居を一般的から個別性へ-- 劇団からっかぜ 布施 佑一郎
演劇を磨くためには、コメディーでも悲劇でもホームドラマでも良いのですが、やはり緻密に意味ある人格を持った人たちが描かれていて、練られている、構造のしっかりした、古今東西の(国籍とわず)古典、近代、現代の名作・傑作と呼ばれる本が良いと思っています。(演出の練習にも)
劣化コピーと邪悪な振り演技について思うことの2つ
一つ目は
「(セリフの国語的な表面の1つの意味ではなくて)実際の人間が『やっている』事実を認識し価値を受け入れて欲しい」
二つ目は
「もっと人間の良さを、もっと人間のいろいろを信じようよ!」(綺麗ごとだけではなく)
ということ。
学歴、年齢、キャリアの長さや所属、関係なく、この2つは共通して思います。
作品のスタイルに照らし合わせて考えながら、しかし、字面の意味だけの「物語」にこだわらずに、いわゆる超目的や目的やら、ポドテキストなどに取り組むことになるのですが、そこで気になるのが、ちっとも実際に役の人物たちがやっている行動の「事実」を認めない人々。妄想してたり、ただあらすじ考えてたり、セリフがすべてになっていたり、目的がなかったり、自我の状態がいつもの自分のままだったり…。
例えば、セリフの言い換えさえできれば内容わかったつもりになっているなら、それじゃ普段、あなたは思っていること、感じていること、すべて口に出しているのかな?と尋ねたい、
思考だけが、相手の前で口にできることだけが、あなたの中身なんですか?
「オトナ」になる過程でいろんな事情で、特に深い感情とかがないがしろにしたり、隠す術だけうまくなっていったり、表面的な機能だけ優先したり…まあ、いろいろあるとは思います。
演劇は(芸術)、「人間をより人間らしくする」と思います。
いろいろな人間たちが(フィクション内でも)、さまざまな時代や文化風習を越えて、普遍的な深い人間の感情や葛藤や人間の正体をポドテキオストや超目的に抱えて、一生懸命、ほんとの意味でまるごと「生きている」とき、
素晴らしい!!!
物品のように硬くて、とてつもなく「殺伐とした心象風景」の俳優がいて、深刻に驚きます。
愛もない、許しもない、情けもない、恐怖も不安も幸福も希望もない。
自分にも他人にも、何の信頼も友愛もない。(生活をどうしているのか)
一般的でとってもあさい、その場限りの、自分勝手な思い込みと凝り固まった気分みたいなもの、そしてそれを体現しちゃってる残念な身体と、これまた浅い思考….、癖だらけのいびつな心と体。そんなものだけで、芝居はできないのです。
そんなものだけで、芝居しようとするから、「できない」のです。
そんなものしか信じてなくて、使ってないから、苦しいのです。愉しくないのです。
劣化コピーと邪悪な振り演技で終わらないで、自分のたくさんの能力を捨てないで、諦めないで、見くびらないで、大事にしつつ、磨きつつ、「つかうこと」です。
もっと面白く、価値ある公演のために、もっと快適で、愉快な稽古場のためにも。
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演劇を磨くためには、コメディーでも悲劇でもホームドラマでも良いのですが、やはり緻密に意味ある人格を持った人たちが描かれていて、練られている、構造のしっかりした、古今東西の(国籍とわず)古典、近代、現代の名作・傑作と呼ばれる本が良いと思っています。(演出の練習にも)
劣化コピーと邪悪な振り演技について思うことの2つ
一つ目は
「(セリフの国語的な表面の1つの意味ではなくて)実際の人間が『やっている』事実を認識し価値を受け入れて欲しい」
二つ目は
「もっと人間の良さを、もっと人間のいろいろを信じようよ!」(綺麗ごとだけではなく)
ということ。
学歴、年齢、キャリアの長さや所属、関係なく、この2つは共通して思います。
作品のスタイルに照らし合わせて考えながら、しかし、字面の意味だけの「物語」にこだわらずに、いわゆる超目的や目的やら、ポドテキストなどに取り組むことになるのですが、そこで気になるのが、ちっとも実際に役の人物たちがやっている行動の「事実」を認めない人々。妄想してたり、ただあらすじ考えてたり、セリフがすべてになっていたり、目的がなかったり、自我の状態がいつもの自分のままだったり…。
例えば、セリフの言い換えさえできれば内容わかったつもりになっているなら、それじゃ普段、あなたは思っていること、感じていること、すべて口に出しているのかな?と尋ねたい、
思考だけが、相手の前で口にできることだけが、あなたの中身なんですか?
「オトナ」になる過程でいろんな事情で、特に深い感情とかがないがしろにしたり、隠す術だけうまくなっていったり、表面的な機能だけ優先したり…まあ、いろいろあるとは思います。
演劇は(芸術)、「人間をより人間らしくする」と思います。
いろいろな人間たちが(フィクション内でも)、さまざまな時代や文化風習を越えて、普遍的な深い人間の感情や葛藤や人間の正体をポドテキオストや超目的に抱えて、一生懸命、ほんとの意味でまるごと「生きている」とき、
素晴らしい!!!
物品のように硬くて、とてつもなく「殺伐とした心象風景」の俳優がいて、深刻に驚きます。
愛もない、許しもない、情けもない、恐怖も不安も幸福も希望もない。
自分にも他人にも、何の信頼も友愛もない。(生活をどうしているのか)
一般的でとってもあさい、その場限りの、自分勝手な思い込みと凝り固まった気分みたいなもの、そしてそれを体現しちゃってる残念な身体と、これまた浅い思考….、癖だらけのいびつな心と体。そんなものだけで、芝居はできないのです。
そんなものだけで、芝居しようとするから、「できない」のです。
そんなものしか信じてなくて、使ってないから、苦しいのです。愉しくないのです。
劣化コピーと邪悪な振り演技で終わらないで、自分のたくさんの能力を捨てないで、諦めないで、見くびらないで、大事にしつつ、磨きつつ、「つかうこと」です。
もっと面白く、価値ある公演のために、もっと快適で、愉快な稽古場のためにも。
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劇団からっかぜ 2018年餅つき 忘年会 [劇団からっかぜ]
2018年12月30日(日)14:10から1臼目ヲつきました。
五臼つきました。31人が参加しました。
10:00~ 劇団からっかぜ大掃除 布施ファミリー5人、亮さんと佐絵子さん-11:30
10:30~ 平柴さん・高橋さん。9人で
大掃除、ドリームの階段・二人の裏看板バラシしゴミ袋。
「蠅取り紙」「博士の愛した数式」「二人の長い影」残りを昨日までにバラシテゴミ袋。
臼、持ちつき準備、なべ材料買出し、亮さんと平柴さん・高橋さん3にんでビック富士。
昼飯を 亮さんと平柴さん・高橋さん・晴美さん・元太郎さん6人で食べる。
14:00石臼をお湯で温める。(なべ・釜)。
観客の方々・元劇団員家族・お手伝いさん・友人・他劇団員 総勢31人。
餅つき、14:00石原由美、杵3本蒸し器1つ
1臼目 14:10-14:30 手返し 洋子 つき手 子供たち
2臼目 14:40-14:57 手返し 布施 つき手 大人
3臼目 15:10-15:25 手返し 布施 つき手 子供たち
4臼目 14:10-14:30 手返し 布施 つき手 大人
5臼目 15:35-15:50 手返し 布施 つき手 皆で
忘年会16:30-18:30片付け含む 16人
紀坂賢一・布施ちひろ・布施ゆき・坂田真生・平井新・布施元太郎
村吉洋子・村吉創太・村吉伶乙・村吉陽斗・鈴木里美・高橋佑治
佐崎浩子・布施佑一郎・森浩司・他屋雄一
もち米の浸水を8時間程度・餡子(小豆1kg+砂糖600g)支度。前日に晴美さん準備
劇団からっかぜ
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五臼つきました。31人が参加しました。
10:00~ 劇団からっかぜ大掃除 布施ファミリー5人、亮さんと佐絵子さん-11:30
10:30~ 平柴さん・高橋さん。9人で
大掃除、ドリームの階段・二人の裏看板バラシしゴミ袋。
「蠅取り紙」「博士の愛した数式」「二人の長い影」残りを昨日までにバラシテゴミ袋。
臼、持ちつき準備、なべ材料買出し、亮さんと平柴さん・高橋さん3にんでビック富士。
昼飯を 亮さんと平柴さん・高橋さん・晴美さん・元太郎さん6人で食べる。
14:00石臼をお湯で温める。(なべ・釜)。
観客の方々・元劇団員家族・お手伝いさん・友人・他劇団員 総勢31人。
餅つき、14:00石原由美、杵3本蒸し器1つ
1臼目 14:10-14:30 手返し 洋子 つき手 子供たち
2臼目 14:40-14:57 手返し 布施 つき手 大人
3臼目 15:10-15:25 手返し 布施 つき手 子供たち
4臼目 14:10-14:30 手返し 布施 つき手 大人
5臼目 15:35-15:50 手返し 布施 つき手 皆で
忘年会16:30-18:30片付け含む 16人
紀坂賢一・布施ちひろ・布施ゆき・坂田真生・平井新・布施元太郎
村吉洋子・村吉創太・村吉伶乙・村吉陽斗・鈴木里美・高橋佑治
佐崎浩子・布施佑一郎・森浩司・他屋雄一
もち米の浸水を8時間程度・餡子(小豆1kg+砂糖600g)支度。前日に晴美さん準備
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劇団からっかぜの芝居つくりで思うことⅪ [劇団からっかぜ]
芝居つくりのメモ(再度繰返) 劇団からっかぜ 布施 佑一郎 2018/03/14(第4版)
言語的行動の押さえを行う。読み合わせだけが独立させてあるわけではないが、喋る事が少ない生活環境(貧弱な言語生活上)では、大切な物。言葉の世界から入ってみる。
読み合わせの内に、いくつかの罠があると思います。初期のチェックポイント。
1),文字から入るため、句読点を、……チョンチョンにこだわる。それを間だと思い込んでしまう。
日常生活の言葉では、関係がない。句読点は、文字として伝えるための暗示物であって、言葉としての間とか呼吸する所ではないと思います。
2),どこで呼吸つぎするか分からない人、発声法が分からない人、要は、呼吸を吸えない人には、呼吸つぎの場所をナビする。意味が切れた所で呼吸継ぎをすると台詞が終わったと相手役が思ってしまう。
3),舞台では、大きな声を出すものだと言う思い込みのある人、すばらしい声を出さなくてはと言う思い込みから、妙に突っ張った物言い、怒鳴った物言いになる。普段の声は実にいい声なのに、力んでいるためになります。
4),説明芝居、テレビの演技に多い。「今私はこう思っています。」
相手を見てない。眼がうそになっている。行動の変わり目に呼吸継ぎの癖が出る。
心理的に、客席を見ている。演出を伺っている。行動の振りをする。出だしにアクセントが来る。
5),自分の為の芝居をしてしまう。本来なら台詞をしゃべるとき、相手を変えようとして働きかける場面で、それを自分の行為を正当化させる為に、自分を納得させるように台詞を出すのは、良くないし、すべきでない。自分の為のお芝居は、一般的な演技の芝居になる「泣く時はこう・怒る時はこんな顔付き」というようになる。更に感情の押し売りにとエスカレートする。
ある結果を想定して、相手の台詞に関係なく自分勝手に悲しい振り、怒った振りをし、雰囲気を演ずる。「感情とは、行動が的確に掛けられた時、結果的に体験できること」
俳優は、演出のロボットではありません。俳優自らの創造があって成り立ちますが、
形象以前の諸問題で苦しむ事が多いです。肉体が開放されていない。台詞が棒読みで会話になっていない。癖が強い。足が舞台に接着されている。
◎自分の声がこの会場で通るだろうか?心配の中で行うとしゃべり、相手役が見えなくなる。
体の解放を創る。何百人もの人に私は見つめられているんだと思うだけで体が固くなり、声が出なくなる。そんな時、客へ前を向いて体をほぐそうとしても、ほぐれるわけがない。相手役をどうしたいのか本気になって行動させる。そのことのみ、客席の目を忘れさせる。うまく出来ている時は、夢中で自分側からなくただ相手役のことをみように覚えているような時である。
◎自分の云い方探しをしているようでは駄目だ。相手をどう変えるのか、行動の根っこの所を押さる。。
◎役者の身になってのダメ出しが必要。何処が傷害になって声が出ないか。何処が傷害になって体が動けないでいるのか、の見方が必要。出来ていない所だけの指摘は、役者を腐らせる。
◎くどい、読み合わせは行わない。丸暗記するほどやると動きが出来なくなる。手足・体がじゃまになる行動になってします。
◎しゃべり合う中で、ふくらまし、挑発し合う関係を創る。(生徒にならない)
◎役者を操り人形にしない。一時的にしろ、役者がストライキを起こす。(先生にならない)
◎演出の意志で動かされていると役者が思ったらダメ。なりよりも役者がのびのび動ける手助けをする。
◎この芝居は、役者自分自身が全部創ったんだという思いで出来る関係の芝居造りが良い。
◎役者の伸び具合を分かってやる。細かい変わりかたを暖かく見ている目が必要です。
☆芝居が生き生きしない原因(再度繰返し)
1)、文字を読む所から抜け出せない。
1)、行動が曖昧にしかつかめていない時
1)、目が死んでいる。
1)、云い方探しをしている。
1)、誰に物を言っているか分からなくなってしまう。
1)、大きな声を出さなくては、ダメだと思っているプレッシャー。
これら障害を繰り返していると、蓄積され、舌の根っこの所が固まり云い方として、動きとして抜け出すことが出来なくなる。後で気が付いて分かっても、直そうと思っても、その悪い云い方、動きが蓄積されているため抜け出すことが出来なくなる。
体と声は、密接している。こわばった体に、生きた声は出ない。言葉を言う時、体がじゃまになっている時、体の動きがおろそかになっている。クビとカタに力が入っていると、相手に集中できない。強張ったものに言いと手と足が邪魔になる。
キャラクターを固定的に決め付けない。無口なキャラの人がある局面で雄弁になる。
雄弁なキャラの人がある局面で無口になる。(好きな人の前でしゃべれなくなる)
状況で、相手が変われば、自分も変わる。変化するものとして捕らえる。
行動傾向(キャラ)が阻むもので変わっていくさま(葛藤ドラマ)を楽しむ。
過去から現在未来へといきていく。決め付けないで問い続ける。もし私だったらの魔法。
実感があるか。常に実感を持ってできるように訓練する。
おかれている状況・境遇(シチュエーション) で行動傾向(キャラ)がどのように変化するのか?
きつい人とやさしい人を対立的に考えない。怒る人を見てやさしくない人だと決め付けない。状況が変わり、自分が変わり、相手も変化する。相手の対応が変われば、自分も変わる。変化するものとして捕らえる振り演技ではない。実感を大切に、目的を持った行動が阻害されたときドラマが生まれる。
繰り返し問う。(からだに貞く)
「俳優の芸術とは舞台での行動である」ということを理解する。、「行動」とは如何なるものなのか?を理解する為に、戯曲が始まる前に経験したであろう様々な人物の個人&集団エチュードに取り組む。
この取組みにより、人物が行動を行うには、その衝動を持ち得るだけの【与えられた状況】とその現状をより望むものに変えたいという【目的】が常に必要であること。加えて、目的の前には常に【障害】が横たわっており、それに抵抗しようとすることが行動を生み、その過程で【事件】に出違うと感情は自ずと生まれてくる、というスタニスラフスキー・システムの基本を頭だけではなく、心や身体、感情など全ての要素を適して理解を進める。
「戯曲の前物語」に取組む。夫々の場面に起こっている【事件「人物は誰に何を求めているのか【目的】、それを邪魔している【障害】は何かを台本の特徴から発見する。
この作業に綿密に取組むことにより、演出家にとっても俳優にとっても戯曲を読み解く上で重要なことは(事件を正確に把握し、対立や葛藤などの障害を具体的に捉える能力)だということを理解する。
初めのうちは台詞に囚われ過ぎていた分析や演技も、講師の「人物が何を言っているのかではなく、その言葉を使い誰の何を変えたいと思っているのかを推測する」
舞台上で自分を表現して見せるのではなく、相手に対して行動する、、生きる演技に歩みを進めていく。
◎繰り返しになりますが、やってはいけない陥りやすい罠、
セリフを覚え、そのセリフに動きをつける。そこから抜け出せれないでいる事の無自覚。
初版1975年 (曳馬町)
第2版 1980年11月30日(中田町)
第3版 2013年05月31日(篠原町)
第4版 2018年04月02日(篠原町)
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はままつ演劇フェスティバル
言語的行動の押さえを行う。読み合わせだけが独立させてあるわけではないが、喋る事が少ない生活環境(貧弱な言語生活上)では、大切な物。言葉の世界から入ってみる。
読み合わせの内に、いくつかの罠があると思います。初期のチェックポイント。
1),文字から入るため、句読点を、……チョンチョンにこだわる。それを間だと思い込んでしまう。
日常生活の言葉では、関係がない。句読点は、文字として伝えるための暗示物であって、言葉としての間とか呼吸する所ではないと思います。
2),どこで呼吸つぎするか分からない人、発声法が分からない人、要は、呼吸を吸えない人には、呼吸つぎの場所をナビする。意味が切れた所で呼吸継ぎをすると台詞が終わったと相手役が思ってしまう。
3),舞台では、大きな声を出すものだと言う思い込みのある人、すばらしい声を出さなくてはと言う思い込みから、妙に突っ張った物言い、怒鳴った物言いになる。普段の声は実にいい声なのに、力んでいるためになります。
4),説明芝居、テレビの演技に多い。「今私はこう思っています。」
相手を見てない。眼がうそになっている。行動の変わり目に呼吸継ぎの癖が出る。
心理的に、客席を見ている。演出を伺っている。行動の振りをする。出だしにアクセントが来る。
5),自分の為の芝居をしてしまう。本来なら台詞をしゃべるとき、相手を変えようとして働きかける場面で、それを自分の行為を正当化させる為に、自分を納得させるように台詞を出すのは、良くないし、すべきでない。自分の為のお芝居は、一般的な演技の芝居になる「泣く時はこう・怒る時はこんな顔付き」というようになる。更に感情の押し売りにとエスカレートする。
ある結果を想定して、相手の台詞に関係なく自分勝手に悲しい振り、怒った振りをし、雰囲気を演ずる。「感情とは、行動が的確に掛けられた時、結果的に体験できること」
俳優は、演出のロボットではありません。俳優自らの創造があって成り立ちますが、
形象以前の諸問題で苦しむ事が多いです。肉体が開放されていない。台詞が棒読みで会話になっていない。癖が強い。足が舞台に接着されている。
◎自分の声がこの会場で通るだろうか?心配の中で行うとしゃべり、相手役が見えなくなる。
体の解放を創る。何百人もの人に私は見つめられているんだと思うだけで体が固くなり、声が出なくなる。そんな時、客へ前を向いて体をほぐそうとしても、ほぐれるわけがない。相手役をどうしたいのか本気になって行動させる。そのことのみ、客席の目を忘れさせる。うまく出来ている時は、夢中で自分側からなくただ相手役のことをみように覚えているような時である。
◎自分の云い方探しをしているようでは駄目だ。相手をどう変えるのか、行動の根っこの所を押さる。。
◎役者の身になってのダメ出しが必要。何処が傷害になって声が出ないか。何処が傷害になって体が動けないでいるのか、の見方が必要。出来ていない所だけの指摘は、役者を腐らせる。
◎くどい、読み合わせは行わない。丸暗記するほどやると動きが出来なくなる。手足・体がじゃまになる行動になってします。
◎しゃべり合う中で、ふくらまし、挑発し合う関係を創る。(生徒にならない)
◎役者を操り人形にしない。一時的にしろ、役者がストライキを起こす。(先生にならない)
◎演出の意志で動かされていると役者が思ったらダメ。なりよりも役者がのびのび動ける手助けをする。
◎この芝居は、役者自分自身が全部創ったんだという思いで出来る関係の芝居造りが良い。
◎役者の伸び具合を分かってやる。細かい変わりかたを暖かく見ている目が必要です。
☆芝居が生き生きしない原因(再度繰返し)
1)、文字を読む所から抜け出せない。
1)、行動が曖昧にしかつかめていない時
1)、目が死んでいる。
1)、云い方探しをしている。
1)、誰に物を言っているか分からなくなってしまう。
1)、大きな声を出さなくては、ダメだと思っているプレッシャー。
これら障害を繰り返していると、蓄積され、舌の根っこの所が固まり云い方として、動きとして抜け出すことが出来なくなる。後で気が付いて分かっても、直そうと思っても、その悪い云い方、動きが蓄積されているため抜け出すことが出来なくなる。
体と声は、密接している。こわばった体に、生きた声は出ない。言葉を言う時、体がじゃまになっている時、体の動きがおろそかになっている。クビとカタに力が入っていると、相手に集中できない。強張ったものに言いと手と足が邪魔になる。
キャラクターを固定的に決め付けない。無口なキャラの人がある局面で雄弁になる。
雄弁なキャラの人がある局面で無口になる。(好きな人の前でしゃべれなくなる)
状況で、相手が変われば、自分も変わる。変化するものとして捕らえる。
行動傾向(キャラ)が阻むもので変わっていくさま(葛藤ドラマ)を楽しむ。
過去から現在未来へといきていく。決め付けないで問い続ける。もし私だったらの魔法。
実感があるか。常に実感を持ってできるように訓練する。
おかれている状況・境遇(シチュエーション) で行動傾向(キャラ)がどのように変化するのか?
きつい人とやさしい人を対立的に考えない。怒る人を見てやさしくない人だと決め付けない。状況が変わり、自分が変わり、相手も変化する。相手の対応が変われば、自分も変わる。変化するものとして捕らえる振り演技ではない。実感を大切に、目的を持った行動が阻害されたときドラマが生まれる。
繰り返し問う。(からだに貞く)
「俳優の芸術とは舞台での行動である」ということを理解する。、「行動」とは如何なるものなのか?を理解する為に、戯曲が始まる前に経験したであろう様々な人物の個人&集団エチュードに取り組む。
この取組みにより、人物が行動を行うには、その衝動を持ち得るだけの【与えられた状況】とその現状をより望むものに変えたいという【目的】が常に必要であること。加えて、目的の前には常に【障害】が横たわっており、それに抵抗しようとすることが行動を生み、その過程で【事件】に出違うと感情は自ずと生まれてくる、というスタニスラフスキー・システムの基本を頭だけではなく、心や身体、感情など全ての要素を適して理解を進める。
「戯曲の前物語」に取組む。夫々の場面に起こっている【事件「人物は誰に何を求めているのか【目的】、それを邪魔している【障害】は何かを台本の特徴から発見する。
この作業に綿密に取組むことにより、演出家にとっても俳優にとっても戯曲を読み解く上で重要なことは(事件を正確に把握し、対立や葛藤などの障害を具体的に捉える能力)だということを理解する。
初めのうちは台詞に囚われ過ぎていた分析や演技も、講師の「人物が何を言っているのかではなく、その言葉を使い誰の何を変えたいと思っているのかを推測する」
舞台上で自分を表現して見せるのではなく、相手に対して行動する、、生きる演技に歩みを進めていく。
◎繰り返しになりますが、やってはいけない陥りやすい罠、
セリフを覚え、そのセリフに動きをつける。そこから抜け出せれないでいる事の無自覚。
初版1975年 (曳馬町)
第2版 1980年11月30日(中田町)
第3版 2013年05月31日(篠原町)
第4版 2018年04月02日(篠原町)
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劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル
新日本婦人の会 浜松支部 朗読子組 合同発表会 [劇団からっかぜ]
2018年11月28日(水)10:00~12:00 労働会館3F
新日本婦人の会浜松支部 朗読小組 合同発表会
一、ペープサート「泣いた赤鬼」 おはなし玉手箱
二、斉藤隆介 絵:滝平二郎「花さき山」
三、「三匹のコブタのほんとうの話」
四、表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
五、紙芝居「地ごくのそうべい」
六、あさちゃん・ゆうちゃん井戸端トークショウ
七、私の浅草 (新潮文庫) 沢村 貞子 「紅い鼻緒」
八、せんそうをはしりぬけた『かば』でんしゃ
九、あなたは、広島・長崎を知っていますか
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新日本婦人の会浜松支部 朗読小組 合同発表会
一、ペープサート「泣いた赤鬼」 おはなし玉手箱
二、斉藤隆介 絵:滝平二郎「花さき山」
三、「三匹のコブタのほんとうの話」
四、表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
五、紙芝居「地ごくのそうべい」
六、あさちゃん・ゆうちゃん井戸端トークショウ
七、私の浅草 (新潮文庫) 沢村 貞子 「紅い鼻緒」
八、せんそうをはしりぬけた『かば』でんしゃ
九、あなたは、広島・長崎を知っていますか
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劇団からっかぜの芝居つくりで思うことⅩ [劇団からっかぜ]
『スタニスラフスキーの9つの疑問』必ずなんらかの面白いことが起きる。
(本に接しての興味心)
1、私は何者か?(Who am I?)その人物について、台本から事実を書き出す。
※他人が自分を何て言ってるか、それに対して自分について何を言っているか?
「他の人物が自分について言うこと」と「自分が自分について言うこと」は
マッチしていない、なぜ?
性別:生まれ・育ち・年齢・家庭環境・他の登場人物との物理的な人間関係。
個性:内面の個性と外面の個性と分けて考える。ある内面が存在するとき、外面
はどう現れているか、並べて記述してみる。この設定の場面の時にこんな特徴の
行動をとる。その個別性を記述してある所を台本に書かれているすべてから拾い
出す。
或事件を経験する中で影響を受け自分が変化する所。どのような認識をする人物
かに注目する。(+成長する変化とマイナスの変化)にも注目する。
外面:怒っている/おしゃべり
内面:恐れている/はにかみ
この場面でこんなことをする?その個別性を台本からすべて拾い出す。
視点 幼児の自分本位な、身勝手な考え方
視線 人と人の結びつきを考えその結びつきを「意識」できる
視面 結びつきを面(社会性)で「意識」できる
視野 経験を積み、自分と他人と物事を俯瞰(ふかん)することができる
視座 社会性と歴史で「意識」できる
○客が見ている舞台上で体験(見聞き)し、視点から視面/視野へと価値観が変わる。
2、私はどこにいるか。?(Where am I?)
(例)見知らぬところ、見慣れたところ、自分の領域。
※その結果、自分のステイタス(芝居の中の位置付け)を知る。
そこはどこの国?街?場所?
その人物にとって親しみのある場所?慣れない場所?
屋外?屋内?
物理的空間。社会的立場。(場所に対するこだわりにも関係する)
3、いつのことなのか(When is it?)
※時代・出来事・思想・権力者など背景を知ることにより、芝居は変化する。
(例)戦前・戦後・人種・階級の違い、季節など 今は朝?昼?夜? 何時?
4、私はなにを欲しているか?(What am I to do? What do I want?)
Objective and Action(オブジェクティブとアクション:目的と行動)
ファクト(事実)の課題に対しての要求である。
※各場面で自分が何をしたいのか知る。(他人に~させている事)
目的が行動を伴う。意識の上での「目的」があり、それが物理的、肉体的衝動と
して表出する物が「行動」である。必ず能動態で、「私はこれをしたい。」「私
は誰それにこうしてもらいたい。」という文脈で考える。
行動に移す事の出来る動詞を選ぶのが大切。演技の元になる物を探す課程である
のだから、抽象的な形容詞を選んでも仕方がない。相手役に対してどの様な行動
を行っているか、きちんと動詞の形で押さえておく。
出来事をロマンチックにしやすい雰囲気を取り除く。
但し、これをあくまでも内面に忠実な行動としてとらえておくことが肝心。外面
の行動は別にあります。
5、何故私はそれを欲するか?(Why do I want it?)Superobjective
(究極の理由)は何か、役者自身がイメージし,創造力が発揮されるもの。
それぞれの目的にしたがい、その理由を考える。ある登場人物の取る行動は、
ばらばらに見えても、必ず全体を貫く究極の理由がなくてはならない。
その場限りの行動理由もあるだろうが、それに捕らわれると、
自分がどこへ向かっているのかわからなくなってしまう。
全ての行動を書き出してみてから、なぜ・なぜ・何故と堀下げていく。
それらに共通する理由を探す。
※芝居全体を通じて自分が欲しているもの→超目的
人間は常に何かを欲しがっているものである。
その場面に何をするために出てきたのか? 相手に何を求めているのか
(4の目的は、全てこれに通じている)
6、自分の欲しいもの(4の目的)をどうやって手に入れるのか(How do I get it?)
※行動と共に、考え方も変化する。→行動・手段
この部分は予めプランしてはいけない。稽古をしながら出会う。
「目的と行動」に密接に関連するが、ここではそれが目に見える動きとして現れる物
・「動作」を探す。目的に忠実な行動と、動作とは必ず一致しない。
また、一つの目的を達成するのは数種類の動作を伴う。
「これこれの動作によって、私は今この目的を達成しよう。」
7、何故、今欲しいのか? (Why now?)
※今、欲するということにより、その目的にエネルギーが与えられる。
※エネルギーは、想像で補うことが出来る。
危急性(危難が目前に迫っていること。又、その様)を登場人物に課することにより
劇的効果を高めることが出来る。どうでもいいや的行動は観客の興味を引かない。
8、ここでの障害は何か?(What obstacles are in my way?)
障害は、他の人物の目的であったり、物理的な障害であったり、本人の内面であった
りする。大事なのは、障害に向かっていくこと。障害が何かを説明してはいけない
(例)物理的な問題・他人の行動による障害・自分の内面の障害
※どんな障害があるかを演じるのではなく、いかにそれに向かっていくかを行動で行う。
・心理的障害。外面における障害。内面的障害。具体的な物を選ぶ。
9、この目的が達成できなかった場合、我が身になにがおきるか?
(What would happen if I couldn’t achieve the objective? The stakes.)
※想像する事により、どれだけの力が必要かを知る。
その目的を達成できなかったらどうなってしまうのか = 西洋の演出家は、演技に
緊迫感がない場合 “raise the stakes”という言い方をする。
目的が達成できるかどうかが人生の一大事になるようにしなければならない。
追加
イ) 自分はどこから来たか。登場する前に(ため)になにをしていたか??
※知ることにより、登場の仕方が場にふさわしくなる。
ロ) 私はどこに行くのだろう?
退場先ーーー例えば、行きたいところ。行きたくないところか?
ハ) 自分の目的・行動は成功したか?失敗したか?障害によって邪魔されたのか
前へ 『劇団からっかぜの芝居つくりで思うこと Ⅸ』
次に 『劇団からっかぜの芝居つくりで思うことⅪ』
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(本に接しての興味心)
1、私は何者か?(Who am I?)その人物について、台本から事実を書き出す。
※他人が自分を何て言ってるか、それに対して自分について何を言っているか?
「他の人物が自分について言うこと」と「自分が自分について言うこと」は
マッチしていない、なぜ?
性別:生まれ・育ち・年齢・家庭環境・他の登場人物との物理的な人間関係。
個性:内面の個性と外面の個性と分けて考える。ある内面が存在するとき、外面
はどう現れているか、並べて記述してみる。この設定の場面の時にこんな特徴の
行動をとる。その個別性を記述してある所を台本に書かれているすべてから拾い
出す。
或事件を経験する中で影響を受け自分が変化する所。どのような認識をする人物
かに注目する。(+成長する変化とマイナスの変化)にも注目する。
外面:怒っている/おしゃべり
内面:恐れている/はにかみ
この場面でこんなことをする?その個別性を台本からすべて拾い出す。
視点 幼児の自分本位な、身勝手な考え方
視線 人と人の結びつきを考えその結びつきを「意識」できる
視面 結びつきを面(社会性)で「意識」できる
視野 経験を積み、自分と他人と物事を俯瞰(ふかん)することができる
視座 社会性と歴史で「意識」できる
○客が見ている舞台上で体験(見聞き)し、視点から視面/視野へと価値観が変わる。
2、私はどこにいるか。?(Where am I?)
(例)見知らぬところ、見慣れたところ、自分の領域。
※その結果、自分のステイタス(芝居の中の位置付け)を知る。
そこはどこの国?街?場所?
その人物にとって親しみのある場所?慣れない場所?
屋外?屋内?
物理的空間。社会的立場。(場所に対するこだわりにも関係する)
3、いつのことなのか(When is it?)
※時代・出来事・思想・権力者など背景を知ることにより、芝居は変化する。
(例)戦前・戦後・人種・階級の違い、季節など 今は朝?昼?夜? 何時?
4、私はなにを欲しているか?(What am I to do? What do I want?)
Objective and Action(オブジェクティブとアクション:目的と行動)
ファクト(事実)の課題に対しての要求である。
※各場面で自分が何をしたいのか知る。(他人に~させている事)
目的が行動を伴う。意識の上での「目的」があり、それが物理的、肉体的衝動と
して表出する物が「行動」である。必ず能動態で、「私はこれをしたい。」「私
は誰それにこうしてもらいたい。」という文脈で考える。
行動に移す事の出来る動詞を選ぶのが大切。演技の元になる物を探す課程である
のだから、抽象的な形容詞を選んでも仕方がない。相手役に対してどの様な行動
を行っているか、きちんと動詞の形で押さえておく。
出来事をロマンチックにしやすい雰囲気を取り除く。
但し、これをあくまでも内面に忠実な行動としてとらえておくことが肝心。外面
の行動は別にあります。
5、何故私はそれを欲するか?(Why do I want it?)Superobjective
(究極の理由)は何か、役者自身がイメージし,創造力が発揮されるもの。
それぞれの目的にしたがい、その理由を考える。ある登場人物の取る行動は、
ばらばらに見えても、必ず全体を貫く究極の理由がなくてはならない。
その場限りの行動理由もあるだろうが、それに捕らわれると、
自分がどこへ向かっているのかわからなくなってしまう。
全ての行動を書き出してみてから、なぜ・なぜ・何故と堀下げていく。
それらに共通する理由を探す。
※芝居全体を通じて自分が欲しているもの→超目的
人間は常に何かを欲しがっているものである。
その場面に何をするために出てきたのか? 相手に何を求めているのか
(4の目的は、全てこれに通じている)
6、自分の欲しいもの(4の目的)をどうやって手に入れるのか(How do I get it?)
※行動と共に、考え方も変化する。→行動・手段
この部分は予めプランしてはいけない。稽古をしながら出会う。
「目的と行動」に密接に関連するが、ここではそれが目に見える動きとして現れる物
・「動作」を探す。目的に忠実な行動と、動作とは必ず一致しない。
また、一つの目的を達成するのは数種類の動作を伴う。
「これこれの動作によって、私は今この目的を達成しよう。」
7、何故、今欲しいのか? (Why now?)
※今、欲するということにより、その目的にエネルギーが与えられる。
※エネルギーは、想像で補うことが出来る。
危急性(危難が目前に迫っていること。又、その様)を登場人物に課することにより
劇的効果を高めることが出来る。どうでもいいや的行動は観客の興味を引かない。
8、ここでの障害は何か?(What obstacles are in my way?)
障害は、他の人物の目的であったり、物理的な障害であったり、本人の内面であった
りする。大事なのは、障害に向かっていくこと。障害が何かを説明してはいけない
(例)物理的な問題・他人の行動による障害・自分の内面の障害
※どんな障害があるかを演じるのではなく、いかにそれに向かっていくかを行動で行う。
・心理的障害。外面における障害。内面的障害。具体的な物を選ぶ。
9、この目的が達成できなかった場合、我が身になにがおきるか?
(What would happen if I couldn’t achieve the objective? The stakes.)
※想像する事により、どれだけの力が必要かを知る。
その目的を達成できなかったらどうなってしまうのか = 西洋の演出家は、演技に
緊迫感がない場合 “raise the stakes”という言い方をする。
目的が達成できるかどうかが人生の一大事になるようにしなければならない。
追加
イ) 自分はどこから来たか。登場する前に(ため)になにをしていたか??
※知ることにより、登場の仕方が場にふさわしくなる。
ロ) 私はどこに行くのだろう?
退場先ーーー例えば、行きたいところ。行きたくないところか?
ハ) 自分の目的・行動は成功したか?失敗したか?障害によって邪魔されたのか
前へ 『劇団からっかぜの芝居つくりで思うこと Ⅸ』
次に 『劇団からっかぜの芝居つくりで思うことⅪ』
劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル
聖星 秋の定期演奏会Vol1.2『オータムコンサート』 [劇団からっかぜ]
09月09日(日)14:00~ 浜松市浜北文化センター大ホール 聖星 秋の定期演奏会『オータムコンサート』音楽監督・指揮者 土屋史人
第1部 《クラシック&オリジナルステージ》
第2部 《エンターメントステージ》
ゲストのユーフォニアム演奏(山崎由貴)知らなかった楽器ですが、心の深いところに届くものでした。 キャンディーズコレクション 面白かった。見た人しか分からないと思うが、
とても良い時間をすごしました。ありがとうございました。
劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル
第1部 《クラシック&オリジナルステージ》
第2部 《エンターメントステージ》
ゲストのユーフォニアム演奏(山崎由貴)知らなかった楽器ですが、心の深いところに届くものでした。 キャンディーズコレクション 面白かった。見た人しか分からないと思うが、
とても良い時間をすごしました。ありがとうございました。
劇団からっかぜ
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08月21日(火)劇団からっかぜHP SSLデジタル証明書の導入 [劇団からっかぜ]
2018年8月21日(火)劇団からっかぜHP SSLデジタル証明書の導入

苦労しました。
http://karakkaze.jp/ をやめて https://karakkaze.org に引越しです。
よろしくお願いします。
劇団からっかぜのメールも
kaze@karakkaze.jp をやめて kaze@karakkaze.org 煮変更です。
よろしくお願いします。
チラシなど間に合わないことになり大変混乱をおかけします。
お詫びします。
SSLデジタル証明書の導入=サイトのSSL化(https://karakkaze.org)を済す。
http://karakkaze.org→https://karakkaze.org (2018年8月21日(火)
メールも「kaze@karakkaze.org」POP3 SSL/TLS 暗号化設定
劇団からっかぜ過去メール 解約申込完了 karakkaze@r9.dion.ne.jp 2018/06/30付け
劇団からっかぜメール 解約申込「kaze@karakkaze.jp」2018/10/13付け
SSLデジタル証明書の導入とSSL/TLS 暗号化ができないためです。
劇団からっかぜ 独自ドメイン 「http://karakkaze.jp/」も
SSLデジタル証明書の導入:暗号化ができないため
「保護されない通信」と表示されてしまう。解約申込 2018/10/13付け
色々と難しい。下記内容に合わせて7月22日までに済ますよう。
「博士の愛した数式」公演ご準備してきましたが、3ヶ月遅くなってしまいました。
▼Chromeの強制的な警告表示が2018年7月から開始
「Chrome 68」では、SSL化されていないすべてのサイトにおいて、アドレス
バーに「保護されていません」と表示されます。
この措置ではサイトの公開は可能ですが、閲覧者が不安に思いサイトへのアク
セスを躊躇する可能性があります。
また今後、他のブラウザでもChromeと同様に警告表示が行われる見込みです。
SSL化されていないサイトは、第三者による通信内容の盗聴や改ざんのリスク
があるため、サイト閲覧者に対して危険性への理解を促すと同時に、サイト
運営者へセキュリティ対策を促す動きが世界的に活発になっています。
劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル

苦労しました。
http://karakkaze.jp/ をやめて https://karakkaze.org に引越しです。
よろしくお願いします。
劇団からっかぜのメールも
kaze@karakkaze.jp をやめて kaze@karakkaze.org 煮変更です。
よろしくお願いします。
チラシなど間に合わないことになり大変混乱をおかけします。
お詫びします。
SSLデジタル証明書の導入=サイトのSSL化(https://karakkaze.org)を済す。
http://karakkaze.org→https://karakkaze.org (2018年8月21日(火)
メールも「kaze@karakkaze.org」POP3 SSL/TLS 暗号化設定
劇団からっかぜ過去メール 解約申込完了 karakkaze@r9.dion.ne.jp 2018/06/30付け
劇団からっかぜメール 解約申込「kaze@karakkaze.jp」2018/10/13付け
SSLデジタル証明書の導入とSSL/TLS 暗号化ができないためです。
劇団からっかぜ 独自ドメイン 「http://karakkaze.jp/」も
SSLデジタル証明書の導入:暗号化ができないため
「保護されない通信」と表示されてしまう。解約申込 2018/10/13付け
色々と難しい。下記内容に合わせて7月22日までに済ますよう。
「博士の愛した数式」公演ご準備してきましたが、3ヶ月遅くなってしまいました。
▼Chromeの強制的な警告表示が2018年7月から開始
「Chrome 68」では、SSL化されていないすべてのサイトにおいて、アドレス
バーに「保護されていません」と表示されます。
この措置ではサイトの公開は可能ですが、閲覧者が不安に思いサイトへのアク
セスを躊躇する可能性があります。
また今後、他のブラウザでもChromeと同様に警告表示が行われる見込みです。
SSL化されていないサイトは、第三者による通信内容の盗聴や改ざんのリスク
があるため、サイト閲覧者に対して危険性への理解を促すと同時に、サイト
運営者へセキュリティ対策を促す動きが世界的に活発になっています。
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2018年劇団からっかぜ 篠原久美子の演劇ワークショップ [劇団からっかぜ]
劇団からっかぜ公開講座レポートby平柴
「演劇すきな人集まれ!!」篠原久美子の演劇ワークショップ概要
2018年7月22日 劇団からっかぜの公開講座の簡易レポート。
「才能は分析できる」を主題として、劇作家目線でのワークショップ。
演劇を学ぶ力、とは何か?
劇作家目線での「起承転結」「三幕構成」「台詞とは説明とは」等の座学
「ティピカルストーリー」「状況と人物の出会い」等のエチュードで構成。
内容⓪ 才能は分析できる演劇を志す人が一度は考える、
自分に才能があるかないか?成功した人でも、自分に才能があったと言う人は少なく、そこに努力を挙げる。そこで過剰な努力を重ねる事で才能の有無に関わらず結果を求める。ところがこれは、結果が出なかった場合に大きな失望、失意に繋がる落とし穴。
必要なのは過剰な努力ではなく、才能と努力を分析すること。(例えば、大きなプールをバケツでいっぱいにする場合、小さなバケツしか運べない にしても、そのバケツに穴は開いていないか? 大きなバケツで運べる人は 膝や腰の使い方に何か工夫がないか? 分析することで結果効率が上がる)分析するためには頼る大人(相手)を選ぶ事が重要。過剰な努力で失望した相手に頼っても、分析は望めない。失望を押し付けられる。
内容① 演劇を学ぶ力とは?(座学)篠原先生がある小学校でワークショップを開催した際に、教師の感想から得た実感。演劇を学ぶ事で得られる力とは表現力を身に着けることではなく以下の三点。
「人の話を聞く事」
「友達を尊敬する事」
「自分を好きになる事」
台詞を交わし、耳に届く言葉ではなく心に届く言葉を交わす事で、人の話を聞く事ができるようになり、相手の言葉が届くと相手を尊敬できる子になれる。また演劇は歌やダンスとは違い、能力や努力ではなく、相手の存在を褒める事ができる。これにより相互に認め合う関係が成り、自分を好きなる事ができる。例えば、小さい声でも伝えたいという一生懸命さを認められれば、聞き手や観客が聞きたくなり、声が心に届く。この時、褒める言葉は印象で構わない(良かった!凄かった!いるだけで素敵!等)一方批評には分析が必要であり、その手法を次の候で解説。
内容② 「起承転結」印象批評(よく分からない、つまらない、なんかぐっとこない、等)これらを感じる芝居は、印象毎に起承転結の構成に問題がある。
以下にその例と、構成上押さえるべきポイントを解説。
起(よく分からない)登場人物の状況、状態、関係性を示す。これが不十分だと何の芝居だか分からなくなり、印象につながる。
承(つまらない、だらだらしてる)起で示されたものが変化する。人、物がなくなる、壊れる、冠婚葬祭など。これが不十分だと起伏の少なさに飽きてしまうため印象になる。
転(なんかぐっとこない、盛り上がりに欠ける)最大落差の変化。承同様に変化を示すが、どこよりも大きな変化を持ってくる。これが不十分なら、起承転結の構成を見直すことも必要。
結(なんの話だったの?どうなったの?)起で提示した状況、状態、関係性がどうなったか?を示す。これが不十分な芝居は、テーマが伝わらず上記の感想につながる。台本の構成を分析する際に、この起承転結の役割は覚えておくと良い。
内容③ 「三幕構成」ディズニーやスターウォーズなどによくある構成のひな形。()内は例文
act1「日常生活」
act2「試練」
act3「帰路」から成る。
以下により詳細な解説act1「日常生活]日常(何か満たされない主人公)→冒険(そこに宝の地図が舞い込んで→拒絶(いや僕にそんな事はできない→賢者(お前の父も冒険者だったのだ)→第一関門(冒険で亡くした旦那を思い、主人公を引き留める母、振り払い冒険へ)
act2(試練)仲間(旅先で主人公を助け、共に冒険へ)→敵(夜盗に襲撃されるも撃退し)→最大の敵(いざ宝を見つけるとそこには番人が)→報酬(無事倒し宝をゲット!)
act3(帰路)最大の試練、オールロスト(番人と思っていたのは正気失った父だった)→復活(宝を使い、父を治療)→帰還(父を伴い帰還。家族仲良く暮らしました) これらに加えて役者にもアーキタイプ(原型キャラ)が存在する主人公(日常に不満を抱えている人)使者(主人公を冒険へ促す人上記では宝の地図)シャドウ(影、主人公を阻む存在、上記では拒絶、夜盗等)賢者(阻まれた主人公を助け、冒険へ促す)戸口の番人(冒険へ発つ主人公を引き留める人、上記で言えば母)トリックスター(お笑い担当)仲間(主人公の冒険について行く人)シェイプシアター(主人公の目的をひっくり返してしまう存在、上記で言えば父)アーキタイプは兼ねる事もある。例えば主人公がトリックスターを兼ねる、仲間がシェイプシアターになる等。またシェイプシアターはその役割上、act3で活躍することが多い。
内容④ 「台詞とは、説明とは」台詞は「言葉」と「行動」である。言葉は「説明」か「言葉遊び」か「反応」言葉と行動はちぐはぐの方が面白い。例えば「私はあなたが好きです」と面と向かっていうより、相手に背を向け夕日に向けて叫ぶ方がドラマになる。言葉遊びとは、トテトテタッタトトビタッタのようなリズム遊び。しかしこれも説明を孕んでいる。反応は驚嘆した時に短く息を吸う行為のみ。説明は直接説明と間接説明に分けられる。「今日は暑い」と言えば情報一つの直接説明だが「クーラーくらいつけろよバカ」と言えば、暑さの訴えや関係性、状況など複数の情報を含んだ間接説明となる。
間接説明の方が面白みがありよく使われるが、直接説明はその一つを強く訴える効果があり、効果的に選択したい。
内容⑤ ティピカルストーリーのエチュード(グループワーク)以下文章に続けて短い文章を考える、項目を順番に言っていく。
1.あるところに...(空を好きな犬がいました)
2.毎日毎日...(空を眺めていました)
3.ある日...(空を飛んでみようとジャンプしました)
4.そして...(着地した犬はあきらめずに更にジャンプしました)
5そして(すると)...(犬の背中には翼が生えました)
6ところが...(翼はさらにはえてはえ続けました)
7そして(そのおかげで、結局、最後には、その時以来)...(犬は太陽と友達になりました)
*解説1~2は起、3~4は承、5~6は転、7は結。承は多少前後する(3~5程度)その後、アーキタイプを意識して、5,6名で役を割り振り6分程度の芝居を創る*台本の構成、プロットを練る際に利用される手法
内容⑥ 状況と人物の出会いのエチュード(グループワーク)上記ワークと同様に以下の項目毎に順番に挙げていくただし相反する目的をもった二人、いるはずのない二人が出会うことが望ましい。①~の(な、で)夜空の綺麗な②~の(な、で)夏の夜に③(場所)で引佐の奧山で④~したい(したくない、ほしい)○○とキャンプファイヤーしたい昆虫博士と⑤~したい(したくない、ほしい)○○が出会った静かに暮らしたい仙人が出会った上記の状況のみで短いエチュードを行ってみる。
何が生まれるか?*実際に台詞を練る際に活躍する手法。ただしアーキタイプを意識して。
感想去年のワークショップを思えば座学の多い印象でしたが、その分頭に考える材料をたくさん得る事ができました。
また普段から布施演出が言っていることに通じる内容も多く、漠然と認知していたことを、体系付けて理解できたことは財産となりました。 以上2018.07.24平柴俊哉記
劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル
「演劇すきな人集まれ!!」篠原久美子の演劇ワークショップ概要
2018年7月22日 劇団からっかぜの公開講座の簡易レポート。
「才能は分析できる」を主題として、劇作家目線でのワークショップ。
演劇を学ぶ力、とは何か?
劇作家目線での「起承転結」「三幕構成」「台詞とは説明とは」等の座学
「ティピカルストーリー」「状況と人物の出会い」等のエチュードで構成。
内容⓪ 才能は分析できる演劇を志す人が一度は考える、
自分に才能があるかないか?成功した人でも、自分に才能があったと言う人は少なく、そこに努力を挙げる。そこで過剰な努力を重ねる事で才能の有無に関わらず結果を求める。ところがこれは、結果が出なかった場合に大きな失望、失意に繋がる落とし穴。
必要なのは過剰な努力ではなく、才能と努力を分析すること。(例えば、大きなプールをバケツでいっぱいにする場合、小さなバケツしか運べない にしても、そのバケツに穴は開いていないか? 大きなバケツで運べる人は 膝や腰の使い方に何か工夫がないか? 分析することで結果効率が上がる)分析するためには頼る大人(相手)を選ぶ事が重要。過剰な努力で失望した相手に頼っても、分析は望めない。失望を押し付けられる。
内容① 演劇を学ぶ力とは?(座学)篠原先生がある小学校でワークショップを開催した際に、教師の感想から得た実感。演劇を学ぶ事で得られる力とは表現力を身に着けることではなく以下の三点。
「人の話を聞く事」
「友達を尊敬する事」
「自分を好きになる事」
台詞を交わし、耳に届く言葉ではなく心に届く言葉を交わす事で、人の話を聞く事ができるようになり、相手の言葉が届くと相手を尊敬できる子になれる。また演劇は歌やダンスとは違い、能力や努力ではなく、相手の存在を褒める事ができる。これにより相互に認め合う関係が成り、自分を好きなる事ができる。例えば、小さい声でも伝えたいという一生懸命さを認められれば、聞き手や観客が聞きたくなり、声が心に届く。この時、褒める言葉は印象で構わない(良かった!凄かった!いるだけで素敵!等)一方批評には分析が必要であり、その手法を次の候で解説。
内容② 「起承転結」印象批評(よく分からない、つまらない、なんかぐっとこない、等)これらを感じる芝居は、印象毎に起承転結の構成に問題がある。
以下にその例と、構成上押さえるべきポイントを解説。
起(よく分からない)登場人物の状況、状態、関係性を示す。これが不十分だと何の芝居だか分からなくなり、印象につながる。
承(つまらない、だらだらしてる)起で示されたものが変化する。人、物がなくなる、壊れる、冠婚葬祭など。これが不十分だと起伏の少なさに飽きてしまうため印象になる。
転(なんかぐっとこない、盛り上がりに欠ける)最大落差の変化。承同様に変化を示すが、どこよりも大きな変化を持ってくる。これが不十分なら、起承転結の構成を見直すことも必要。
結(なんの話だったの?どうなったの?)起で提示した状況、状態、関係性がどうなったか?を示す。これが不十分な芝居は、テーマが伝わらず上記の感想につながる。台本の構成を分析する際に、この起承転結の役割は覚えておくと良い。
内容③ 「三幕構成」ディズニーやスターウォーズなどによくある構成のひな形。()内は例文
act1「日常生活」
act2「試練」
act3「帰路」から成る。
以下により詳細な解説act1「日常生活]日常(何か満たされない主人公)→冒険(そこに宝の地図が舞い込んで→拒絶(いや僕にそんな事はできない→賢者(お前の父も冒険者だったのだ)→第一関門(冒険で亡くした旦那を思い、主人公を引き留める母、振り払い冒険へ)
act2(試練)仲間(旅先で主人公を助け、共に冒険へ)→敵(夜盗に襲撃されるも撃退し)→最大の敵(いざ宝を見つけるとそこには番人が)→報酬(無事倒し宝をゲット!)
act3(帰路)最大の試練、オールロスト(番人と思っていたのは正気失った父だった)→復活(宝を使い、父を治療)→帰還(父を伴い帰還。家族仲良く暮らしました) これらに加えて役者にもアーキタイプ(原型キャラ)が存在する主人公(日常に不満を抱えている人)使者(主人公を冒険へ促す人上記では宝の地図)シャドウ(影、主人公を阻む存在、上記では拒絶、夜盗等)賢者(阻まれた主人公を助け、冒険へ促す)戸口の番人(冒険へ発つ主人公を引き留める人、上記で言えば母)トリックスター(お笑い担当)仲間(主人公の冒険について行く人)シェイプシアター(主人公の目的をひっくり返してしまう存在、上記で言えば父)アーキタイプは兼ねる事もある。例えば主人公がトリックスターを兼ねる、仲間がシェイプシアターになる等。またシェイプシアターはその役割上、act3で活躍することが多い。
内容④ 「台詞とは、説明とは」台詞は「言葉」と「行動」である。言葉は「説明」か「言葉遊び」か「反応」言葉と行動はちぐはぐの方が面白い。例えば「私はあなたが好きです」と面と向かっていうより、相手に背を向け夕日に向けて叫ぶ方がドラマになる。言葉遊びとは、トテトテタッタトトビタッタのようなリズム遊び。しかしこれも説明を孕んでいる。反応は驚嘆した時に短く息を吸う行為のみ。説明は直接説明と間接説明に分けられる。「今日は暑い」と言えば情報一つの直接説明だが「クーラーくらいつけろよバカ」と言えば、暑さの訴えや関係性、状況など複数の情報を含んだ間接説明となる。
間接説明の方が面白みがありよく使われるが、直接説明はその一つを強く訴える効果があり、効果的に選択したい。
内容⑤ ティピカルストーリーのエチュード(グループワーク)以下文章に続けて短い文章を考える、項目を順番に言っていく。
1.あるところに...(空を好きな犬がいました)
2.毎日毎日...(空を眺めていました)
3.ある日...(空を飛んでみようとジャンプしました)
4.そして...(着地した犬はあきらめずに更にジャンプしました)
5そして(すると)...(犬の背中には翼が生えました)
6ところが...(翼はさらにはえてはえ続けました)
7そして(そのおかげで、結局、最後には、その時以来)...(犬は太陽と友達になりました)
*解説1~2は起、3~4は承、5~6は転、7は結。承は多少前後する(3~5程度)その後、アーキタイプを意識して、5,6名で役を割り振り6分程度の芝居を創る*台本の構成、プロットを練る際に利用される手法
内容⑥ 状況と人物の出会いのエチュード(グループワーク)上記ワークと同様に以下の項目毎に順番に挙げていくただし相反する目的をもった二人、いるはずのない二人が出会うことが望ましい。①~の(な、で)夜空の綺麗な②~の(な、で)夏の夜に③(場所)で引佐の奧山で④~したい(したくない、ほしい)○○とキャンプファイヤーしたい昆虫博士と⑤~したい(したくない、ほしい)○○が出会った静かに暮らしたい仙人が出会った上記の状況のみで短いエチュードを行ってみる。
何が生まれるか?*実際に台詞を練る際に活躍する手法。ただしアーキタイプを意識して。
感想去年のワークショップを思えば座学の多い印象でしたが、その分頭に考える材料をたくさん得る事ができました。
また普段から布施演出が言っていることに通じる内容も多く、漠然と認知していたことを、体系付けて理解できたことは財産となりました。 以上2018.07.24平柴俊哉記
劇団からっかぜ
浜松市芸術祭演劇の60年史
ふじのくに芸術祭演劇コンクール
はままつ演劇フェスティバル
07月08日(日)劇団からっかぜ「二人の長い影」現地調査 [劇団からっかぜ]
2018年7月8日(日)「二人の長い影」満蒙開拓平和記念館現地調査
劇団からっかぜ:8:00集合
○菊池FIT:k.k・s.h・y.t・m.n ○布施FIT:t.h・m.s・y.f・m.n ○純子デミオ:j.w・y.t・r.s
8:05劇団3台で出発。旧東海道/県道316号線→九領橋東(交差点)→県道65号線(東名環状線)へ進む
→国道257号線、9:02-9:15道の駅「鳳来三河三石」(44km地点)

→国道151号線
10:21-10:42道の駅グリーンポ-ト宮嶋(95.5km地点)

10:58-11:37道の駅「信州新野千石平」(108.5km地点)
信州新野千石平道の駅「蔵」で昼飯「ざるそば」を食べる。

別所街151号線 阿南町 県道64号 491号
12:20-14:56「満蒙開拓平和記念館」(142km地点)

〒395-0303 長野県下伊那郡阿智村駒場703-1TEL0265-43-5580
12:30-12:48三沢亜紀さんがビデオ20分後、ボランティア木村佳捻さんが1時間以上説明をしてくれる。入場料500円11人。14:34木村さんと記念撮影。

14:35-14:42長岳寺0265-43-2967(平和記念館より徒歩5分)100円で皆で鐘を突く。
山本 慈昭1902年1月25日 - 1990年2月15日)「中国残留孤児の父」
阿智村の長岳寺の住職、阿智村から満蒙開拓移民の一団「阿智郷開拓団」
14:56「満蒙開拓平和記念館」駐車場を出発。
15:30-16:04道の駅「ひまわりの湯」166.6km地点長野県下伊那郡平谷村252。五平餅300円買う。
国道418号線道の駅「信州新野千石平」通過し、国道151号線 を進む
16:57-17:00道の駅グリーンポ-ト宮嶋196.6km
国道151号線 257号。舘山寺街道48号。県道65号線(東名環状線)へ進む。18:45コスモガソリンスタンド11.6L281.1km。劇団に19:00お疲れ様でした。
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劇団からっかぜ:8:00集合
○菊池FIT:k.k・s.h・y.t・m.n ○布施FIT:t.h・m.s・y.f・m.n ○純子デミオ:j.w・y.t・r.s
8:05劇団3台で出発。旧東海道/県道316号線→九領橋東(交差点)→県道65号線(東名環状線)へ進む
→国道257号線、9:02-9:15道の駅「鳳来三河三石」(44km地点)
→国道151号線
10:21-10:42道の駅グリーンポ-ト宮嶋(95.5km地点)
10:58-11:37道の駅「信州新野千石平」(108.5km地点)
信州新野千石平道の駅「蔵」で昼飯「ざるそば」を食べる。
別所街151号線 阿南町 県道64号 491号
12:20-14:56「満蒙開拓平和記念館」(142km地点)
〒395-0303 長野県下伊那郡阿智村駒場703-1TEL0265-43-5580
12:30-12:48三沢亜紀さんがビデオ20分後、ボランティア木村佳捻さんが1時間以上説明をしてくれる。入場料500円11人。14:34木村さんと記念撮影。
14:35-14:42長岳寺0265-43-2967(平和記念館より徒歩5分)100円で皆で鐘を突く。
山本 慈昭1902年1月25日 - 1990年2月15日)「中国残留孤児の父」
阿智村の長岳寺の住職、阿智村から満蒙開拓移民の一団「阿智郷開拓団」
14:56「満蒙開拓平和記念館」駐車場を出発。
15:30-16:04道の駅「ひまわりの湯」166.6km地点長野県下伊那郡平谷村252。五平餅300円買う。
国道418号線道の駅「信州新野千石平」通過し、国道151号線 を進む
16:57-17:00道の駅グリーンポ-ト宮嶋196.6km
国道151号線 257号。舘山寺街道48号。県道65号線(東名環状線)へ進む。18:45コスモガソリンスタンド11.6L281.1km。劇団に19:00お疲れ様でした。
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